印刷機が変わると色が変わる
印刷機が変わると色が変わるとよく外注先から言われます。
なぜ同じインクを使って同じメーカーの印刷機なのに色が変わるのでしょうか?
本日、色校正の立会いに行ってその理由の1つに遭遇しました。
まず条件としては同じインク・同じ印刷機械メーカー(機械の版は違う)・同じ湿度など条件はほぼ同じです。
午前中、印刷会社に色校正の立会い、午後から午前中とは違う印刷会社の色校正の立会い。
どちらとも上記に挙げたように版(印刷面の大きさの違いだけ)の違いだけで同じデータを使っての色校正の立会いでした。
色が全く違う
しかし、午前中とは全く違う色が出てきたのです。
全く違うと言っても緑が黄色になるわけではなく、グレーに近い紫がピンクに近い紫になって出てきたのです。
同じ紫系と言われればそれまでですが同じ紫系でも印刷が仕上がった時にはかなり印象が変わります。
ですので午前中の色校正に近ずけてくれ!とお願いしました。
これではお客様の納得のいく色にはなっていませんと伝え色々と試してもらい主たる原因の部分までたどり着く
ことができました。
色が変わった原因
原因としては色校正前に印刷した色み(今回は赤みの強いインク)が印刷機に組み込まれているごみ取りローラ
ーに赤みの強いインクの影響を受けて赤みがかった紫になっていたようです。
そのローラーを外すだけで問題は即解決しました。のぞみ通りのグレーに近い紫に仕上がりほっとしております。
今回のように一つ前のインクの影響を受けることが印刷機が変わると色が変わる原因の一つだとも言えます。
特に特色印刷(色味が薄い印刷が特に)の場合は極端に影響を受けることがありますので色について
は最大限注意しながら進めなくてはなりません。