紙袋に適している紙
紙袋に適している紙についてお話しします。
紙袋なので当然、使われている素材は紙です。
しかし、全ての紙が紙袋に適しているわけではありません。
紙の素材の種類は数多くあり、メーカーにより素材の内容が変わってきます。
紙メーカーでメジャーなのは 大王製紙・王子製紙・日本製紙などが挙げられます。ちなみにてさげ袋の紙ふくろうで使われている紙は日本製紙のエスプリコートFMです。
皆さんが手にされている紙袋の素材は晒し系(表面に塗工がない)で言えば、晒し・片つや・未晒しの3種類が多く出回っています。
それぞれメーカーにより紙(晒し・片つや・未晒し)の商品名は違いますが素材の質感は同じになっています。
しかし製袋機にかけた際、紙メーカーによっては製袋しにくい紙と製袋しやすい紙が分かれます。
例えば片つやの紙で言うと 大王製紙の晒し竜王Wと日本製紙のキャピタルラップでは印刷時・製袋時でかなりの差が出ます(ここではどちらが悪いとは書きません)
どんな差かと言うと静電気の発生量がぜんぜん違います。
紙袋を作る製袋機にとって静電気は一番の問題点です。
静電気が発生しすぎると製袋機の鉄の部分などにアンバランスに静電気でひっつくようになり、製袋の工程でねじれて紙が送られたり、紙袋の流れを邪魔するようになります。
その影響は印刷時も同じことが言えます(印刷は単純なので製袋機に比べ酷くは出ませんが)その他には紙粉と呼ばれる紙の粉のようなものが発生し印刷時のピンホールを作り出し、
印刷面に1mm〜3mm程度の空白部分が出ることで印刷面に穴が空いているように見えます。
などなどメーカーにより紙に使われている古紙の配合や作り方の違いにより加工しやすいかみと加工しにくい紙が分かれます。
紙選びには気をつけましょう。